安倍政権になって何よりも目立つのは、官邸が政策決定の主導権を握るようになったことである。  官邸にあまりにも権力が集中し過ぎた結果、与党自民党や官僚機構による「チェック・アンド・バランス」(牽制(けんせい)と均衡)が働かなくなり、国会も政府を牽制する機能が弱くなった。