平成を代表する歌姫で県出身の安室奈美恵さんが引退した9月16日は、「安室奈美恵の日」に認定されなかった。ファンや関係者は残念がっているかもしれない

▼宜野湾市観光振興協会が「安室さんの尽きない魅力を振り返るきっかけとなる日にしたい」と日本記念日協会に申請していたが、諸課題に直面したようだ

▼1年365日にさまざまな記念日がある。登録されている記念日は1800件以上。おなじみの日もあれば、あまり知られていない日もある

▼安室さんの引退から1年。県内50社80店舗が取り組むプロジェクトでは、那覇市内の飲食店や土産品店などが「安室さん愛」を表す商品やサービスでもてなしている。本紙ホームページの楽曲アンケートには、10日までに3千件を超える回答があり、エピソード欄には「毎日聞いて励まされている」「ずっと私たちのヒーロー」などと書かれている

▼今年も16日に安室さんの思いを継いだ花火ショーがある。「奈美恵コール」が響いた昨年のショーで、最後に流れたのは輝かしい未来のスタートを表現した「Finally」だった。この楽曲に自分の未来を重ね、特別な日になったのはファンだけではないはずだ

▼日々の生活に潤いが生まれる記念日は、自分でつくるもの。認定されなくても本当に大事な日は、自分の中にある。(吉川毅)