喜劇の女王、仲田幸子さん(86)率いる劇団でいご座の最終公演が16日、沖縄市民会館で開かれ、1956年の劇団創立から63年続けてきた大舞台での興業に幕を下ろした。会場を埋め尽くした1500人余のファンが笑いと大きな拍手で功績をねぎらった。

「床屋の福ちゃん」の男性客役をコミカルに演じる仲田幸子さん(中央)=16日午後、沖縄市民会館(国吉聡志撮影)

 仲田さんは24歳で同劇団を旗揚げ後「仲田幸子一行」として県内各地を巡業。団員を指導しながら、自身が主役を演じ、喜劇の舞台を繰り広げてきた。体力的な面やシマクトゥバが思い通りに伝えられない現状もあり、大規模な公演を終えることを決めた。

 大歓声で迎えられた仲田さんは「国頭の先から島尻の先、地球の裏側でも芝居をしたが、いちばん沖縄がいい」と感慨深げ。沖縄版「寛一お宮」、お笑い劇「床屋の福ちゃん」で軽快な演技を披露した。仲田さんは「大きな舞台は引退しますが、小さな舞台に呼ばれたら行く気持ちです」と話し、役者として現役続行に意欲を見せた。

 ファン歴20年以上の真喜志喜代さん(67)=西原町=は「標準語にはない面白さがあるウチナーグチのアドリブはさすが。心の底からありがとう、お疲れさまでしたと伝えたい」と名残惜しそうだった。