【台北市で川野百合子】沖縄と台湾の企業連携を図る商談会「台湾・沖縄ビジネスマッチング」(主催・台日商務交流協進会、県工業連合会、南西地域産業活性化センター=NIAC)が17日、台北国際会議センターで開かれた。県内から健康食品を扱う企業を中心に6社が参加し、台湾の幅広い業種の13社と商談。商品サンプルを使って、具体的な取引について情報交換をするなど、ビジネスチャンスを探った。

台湾の企業へ自社商品について各ブースで説明する琉球ポテンシャル(左奥)、アイランド(手前)、環境開発公社・沖縄支店の代表者ら=17日、台北国際会議センター

 同ビジネスマッチングでは、これまでセミナーを重ねてきたが、昨年から本格的に商談会を実施。これを契機に参加企業が増え、取引を始めた企業も出始めるなど、取り組みが着実に実を結んできた。

 美容用品などの開発・販売のアットモア(那覇市、加藤かおり代表)は、2年連続で参加。昨年の商談会後、参加した台湾企業2社と契約し取引につなげた。

 契約した神脳国際企業は、先週から台湾国内約280の直営店でアットモアの月桃を使ったボディーソープを販売。バイヤーは「台湾では健康への意識が高い。ECサイトもあるので、天然素材の化粧品や健康補助食品など取り扱いを広げていきたい」と話した。

 養殖業者や産業廃棄物取扱業業者など、幅広い業種の台湾企業参加も特徴的だった。

 糸満沖の海洋深層水を使った飲料水や化粧品を販売するアイランド(那覇市、島袋幹浩代表)は、台湾の北東部・宜蘭県でチョウザメ養殖やキャビア販売を手掛ける上泓国際實業と商談。同社の林榮桂社長は「台湾の海洋深層水をチョウザメの飼育やキャビアの生産に生かすことで風味や味が良くなった。沖縄は台湾より深い深層水を使うと聞いたので、ぜひ試してみたい」と期待した。

 重金属などが含まれる土壌を改良するリメックス工法をPRした環境開発公社・沖縄支店(浦添市)のブースには、台湾の産業廃棄物処理業者が訪れた。台鎔科技材料の陳東隆研究部マネージャーは「これまでよりコストをかけずに土壌浄化が可能になり、自社の課題解決につながる。サンプルで試験し、うまくいけば代理店としても展開していきたい」と語った。

 県内からはこのほか、台北に支社を構える琉球海運(那覇市、宮城茂社長)、繭を原料とする製品の研究開発を手掛ける沖縄UKAMI養蚕(今帰仁村、仲宗根豊一代表)、再生エネルギー活用事業などの琉球ポテンシャル(西原町、小山聡宏代表)も参加した。