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審理わずか40分 表情こわばる玉城知事 国関与取り消し訴訟 即日結審

2019年9月19日 09:16

 沖縄県の玉城デニー知事が就任後初めて法廷に立った18日の「国の関与」取り消し訴訟第1回口頭弁論。辺野古新基地建設を強行する国の不条理を朗々と訴えた知事だったが、弁論は即日結審。求めていた行政法の専門家の証人申請が退けられるなど厳しい訴訟進行で、県側には重苦しい空気が立ち込めた。

ガンバロー三唱で気勢を上げる県側の支援者=18日午後1時50分ごろ、那覇市・城岳公園

 「証人申請は必要がないので却下します。これで弁論を終結」

 福岡高裁那覇支部の大久保正道裁判長が審理の終結と次回は判決と告げた瞬間、知事、県側代理人の表情がこわばった。開廷から約40分。県、国双方とも主張書面を提出したとはいえ、あっけない幕切れだった。

 この日、県議会初日を終え、「145万県民の負託を受けた」として法廷に臨んだスーツ姿の玉城知事。証言台の原稿に両手を添えて終始落ち着いた声で法律論を展開、国の強引さを強調した。「方針に従わない地方公共団体に対し、強制的に政府の意向を押し通せるようにしては、真の地方自治は保障されない」

 これまでの辺野古関連訴訟で県側が敗訴したことを意識してか、「(国は)乱暴な論理を裁判所が認めると高をくくっている」と裁判所にくぎを刺す場面も。13分にわたる意見陳述の最後に述べたのは、国と地方は国民福祉の増進のため、本来は相互に協力する関係であるということ。「個性豊かで活力に満ちた沖縄の実現のため、地方の自主性が保障される公正な判断を」と語気を強めた。

 開廷に先立ち、裁判所前の公園で事前集会があり、約200人が雨の中、玉城知事を激励した。

 傍聴した沖縄平和市民連絡会の真喜志好一さんは、審理が終わったことに「県が申請した専門家の証人は採用してほしかった。審理を尽くしてほしかった」と言葉を絞り出した。

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