買い物をすると、会計レジで必ずと言っていいほど聞かれるのが「ポイントカードはよろしいですか?」。うっかり忘れを防ぐ親切心なのだろうが、毎度毎度になると「持っていたら自分から出すよ」と心の中で愚痴をこぼしたくなる時もある

▼好むと好まざるとにかかわらず、消費行動にポイントは付いて回る。ネットには、どれが最適な利用法なのか解説するサイトがいくつも。せっかくなら賢く買いたいと思うのが人情だ

▼消費増税で10月から始まるキャッシュレス決済のポイント還元も消費者は手ぐすね引いて待つ。なにしろ来年6月末までの期間限定で国費約4千億円を投じる一大キャンペーン。関心の的は制度の複雑さにも向く

▼クレジットカード、電子マネー、QRコードなど決済手段によって還元の仕組みはまちまち。どの店が対象なのか知りたいところだが、経済産業省のサイトには今のところ、全国で登録した約58万店の店名が羅列されただけで、いまいち分かりづらい

▼商品代金から還元分をレジで差し引く「実質値引き」への懸念も根強い。5%還元で買った商品に数%価格を上乗せして転売し、もうける不正行為が横行しかねないからだ

▼個人消費の落ち込みを防ぐという政府のもくろみ通りにいくのか。はたまた現場に混乱を招くのか。増税まであと11日。(西江昭吾)