沖縄から南に約4千キロ、東南アジアに位置する国、東ティモールに、安室奈美恵さんの音楽を糧に異文化の中で奮闘している人がいる。埼玉県出身の栄養士、塩谷真梨さん(36)。海外青年協力隊員として東ティモールで病院食や食品衛生の改善に努めている。「日本を離れても安室ちゃんの音楽がいつもそばにある。挑戦することの勇気を教えてくれている」と存在の大きさを語る。

 昨年7月から派遣されている塩谷さん。29歳まで日本の高齢者施設に勤めたが「海外で働きたい」という子どもの頃からの夢をかなえるため退職。語学留学を経て海外青年協力隊に応募した。

 憧れの仕事はやりがいが大きいが、文化や習慣の違いから意見が受け入れられなかったり、日本人が全くいない環境で寂しさに襲われたりすることも。そんな時「安室さんの前向きな歌詞や思い出の曲が奮い立たせてくれる」という。特に「大丈夫きっと全てはうまくいく」という歌詞の「Get Myself Back」は、退職や留学への背中を押してくれた思い入れのある曲だ。

 安室さんは「信じる道を貫くかっこよさや、人と自分の生き方を比べる必要はないことを教えてくれた」と塩谷さん。自身の経験を東ティモールの人々の生活に役立てるため、安室さんの音楽と共に、前進している。

(写図説明)東ティモールで栄養士として働く塩谷真梨さん(左、本人提供)