【クリッシー悦子通信員】沖縄の米軍基地と女性をテーマにした、米カリフォリニア在住の日系4世あけみ・ジョンソンさんの著書「NIGHT IN THE AMERICAN VILLAGE(アメリカンビレッジの夜)」(New Press、A5判、321ページ)が、このほど米国で出版された。米軍基地や基地問題と関わる沖縄の女性たちの考え方や暮らしなどを紹介した本。ジョンソンさんは「アメリカ人に沖縄の米軍基地の影響を知らせたかった」と話している。

 同著のサブタイトルは「WOMEN IN THE SHADOW OF THE US MILITARY BASES IN OKINAWA(在沖米軍基地の影の女性たち)」。米兵のボーイフレンドを求める若い女性たち、基地反対運動を続ける活動家、米兵との離婚などにより困難な立場に置かれた女性たちや彼女らをサポートするグループなど、さまざまな立場の人たちの率直な声がまとめられている。

 ジョンソンさんの母親は広島県出身。沖縄と血のつながりはないが、2003年に沖縄を訪問して以来、関心を持ったという。08年から09年の10カ月間、フルブライト奨学生として沖縄に滞在し、調査を進めた。現在はカリフォルニアに住み、戦時中、日系人の強制収用に反対した人権擁護運動家フレッド・T・コレマツ氏を顕彰する目的で設立された研究機関でライターとして働いている。

 同書発刊の意図について、ジョンソンさんは「沖縄の米軍基地が地元の人々にどのような影響を与えているのか、アメリカ人に知らせたかった」と説明。基地問題について「時に反対か賛成かの二者択一的に論じられたり、封じ込められるが問題はもっと複雑。さまざまな角度から論議が深まることを期待したい」と話している。

(写図説明)沖縄の米軍基地と女性をテーマにした著書を米国で発刊した、あけみ・ジョンソンさん

(写図説明)あけみ・ジョンソンさんの著書「NIGHT IN THE AMERICAN VILLAGE」