【国頭】国頭村安田にある米軍北部訓練場返還跡地のヘリパッド跡周辺で、米軍のものとみられる未使用や不発の空包463発が見つかった。チョウ類研究者の宮城秋乃さんが14日、地中に埋もれている一部の弾を確認し、名護署が24日に回収した。

米軍北部訓練場の返還跡地で見つかった空包=14日、国頭村安田(宮城秋乃さん提供)

 見つかったのは未使用弾312発、不発弾151発。北部訓練場は2016年12月に過半の4千ヘクタール以上が返還された。支障除去を終えたとして17年12月に地権者へ引き渡されたが、いまだに空包などの廃棄物が見つかっている。

 宮城さんによると、返還跡地でこれまでに見つかった弾は計1104発、今回の463発は最多となる。

 沖縄防衛局は25日、本紙の取材に「北部訓練場の返還地全域を対象に資料等調査を行った上で、土壌汚染調査や廃棄物処分をしたところであり、適切に支障除去を講じたものと考えている」とした。一方、宮城さんは「事実と異なる。早く適切に除去してほしい」と要望した。

 沖縄大学の桜井国俊名誉教授(環境学)は「以前訓練が行われていた場所に残されている廃棄物は、環境に何らかの影響があると考えられる。廃棄物にどのような汚染物質が含まれているのか、それがダムの流域内にあるのか調べる必要がある」と強調。基地汚染に詳しい調査団体インフォームド・パブリック・プロジェクト(IPP)の河村雅美代表は「そもそもこんなに広大な面積の支障除去が1年で終わるはずがない。世界自然遺産の候補地になっている場所でもあり、廃棄物にしっかり目を向ける必要がある」と話した。