うるま市内の飲食店に集まった家族や恩師、同級生らが大一番での登板を今か今かと待ちわびた。プロ野球の西武ライオンズが首位と最大8・5ゲーム差をひっくり返し、パ・リーグ2連覇を達成した24日のロッテ戦

▼西武入団4年目で今月14日に待望のプロ初白星を挙げた國場翼投手(具志川高-第一工業大出)の母さよ子さん(55)は、グラウンドで歓喜の輪にいる愛息の姿を画面で見つけると、涙を流した

▼「勝負の年だと思っていた。優勝につながる1勝を挙げることができてうれしい」と安堵(あんど)の表情も。2年目のオープン戦で右肩肉離れの重症。復帰までの苦労を知っていただけに、喜びもひとしおだ

▼幼い頃から二人三脚で野球に取り組み、高校1年の時に病で急逝した父勝さん(享年48)の願いだったプロの世界。初勝利の記念ボールは仏前に供えた

▼1軍昇格の鍵となったのは、持ち味のキレのある直球を生かすために覚えたツーシームとカットボール。今年1月、地元出身で憧れの先輩、東浜巨投手(ソフトバンク)に思い切って合同自主トレーニングを申し込み、体得した

▼この1勝を自信に、1軍に定着し戦力となることが今後の目標だ。これから日本一に向けた負けられない戦いが始まる。プロは結果の世界だ。万全な備えで次なる1勝をもぎとってほしい。(石川亮太)