2年連続のパ・リーグ本塁打王に輝いた山川穂高の快挙に関係者は喜び、3年連続のキングになることに期待を掛けた。
中部商業高時代に監督だった盛根一美さん(67)は「今年はだいぶ苦しんだけど、よく頑張った」と声を弾ませた。「シーズン序盤に比べると低めのボール球に手を出し、速い球にも負けていた」と後半戦の不調を振り返る。「それでも43本はすごいの一言。2年連続でここまで打てるのは、最近の日本人にはない」と快挙を祝った。来季に向けて「けがせずシーズンを通して出続ければ、おのずと結果がついてくる」とエールを送った。
山川が中部商高時代に同校教頭だった県高野連の岩崎勝久会長(59)は「日本人で2年連続で40本以上打てる選手はなかなかいない。プロの中でも一流の証しだ」と喜んだ。高校時代から腕が太く、試合では左右に弾丸性の本塁打を放っていたのが印象に残るという。「大学、プロと伸びる予感はあった」と語った。
1998年、投手として西武に入団した平良幸一さん(49)は「沖縄の子どもたちの励みになる。チームの日本一にも貢献し、来年は50本超えを果たしてほしい」と日本球界を代表するスラッガーとなった西武の後輩に期待を寄せた。
オリックス時代の90年にパ打点王を獲得した石嶺和彦さん(58)は「相手も研究してくる中での連続本塁打王獲得は、並大抵ではない」と感服する。「多少ずれても、フルスイングできる技術がある。このスタイルを崩さず、ホームランにこだわる打者であってほしい」と望んだ。