沖縄タイムス+プラス ニュース

沖縄・デニー知事当選1年 政局面は盤石でも… 支持する「オール沖縄」内部は不協和音

2019年9月30日 09:00

 翁長雄志前知事の死去に伴う知事選で、玉城デニー氏が当選して30日で1年となる。名護市辺野古の新基地建設反対を掲げ、「オール沖縄」勢力の全面支援を受けた玉城氏は、自民が擁立し、公明、維新が推薦した佐喜真淳前宜野湾市長に約8万票差の大差で勝利した。以降2回の国政選挙でも玉城氏が支援した「オール沖縄」勢力候補が勝利を収め、政局面では盤石な態勢を維持している。

知事選で当選確実を決め支援者と万歳をする玉城デニー氏(中央)=2018年9月30日

 今年4月の衆院3区補欠選挙、7月の参院選での勝利は、辺野古新基地建設で政府と対峙(たいじ)する玉城県政に大きな追い風となった。

 玉城氏は1年を迎えるのを前に27日、本紙などに「選挙結果は民意。真摯(しんし)に受け止める」と民意を背景に県政運営を進める考えを示した。

 一方、翁長氏が2014年11月の知事選でまとめあげてから5年になる「オール沖縄」勢力内では、衆院選の候補者選考を巡り不協和音が響き始めている。

 勢力として唯一の空白議席となっている4区では、保守系無所属候補とすべきとの意見がある一方、立憲民主は初の公認候補擁立を目指すなど、「枠組み」を巡り一致点は見いだせていない。

 また、2区では引退表明した照屋寛徳氏が新垣邦男北中城村長を後継指名した一方、社民党内では「正式な党内手続きがなされていない」と反発の声が上がる。党内では仲村未央前県議を推す声があるほか、独自候補の擁立を目指す会派おきなわは、照屋氏引退後も2区が社民の枠となることに疑義を呈している。

 「常在戦場」といわれる衆院で、年内解散の可能性も完全に消えない中、「オール沖縄」勢力が候補者擁立でしこりを残さずまとめられるか、正念場を迎えそうだ。

 一方、知事選以降、豊見城、那覇の両市長選、衆院3区補欠選、参院選の5選挙で公認、推薦候補を落とす結果となった自民は来年6月の県議選を反転攻勢の「分水嶺(れい)」と位置付ける。

 現在、定数48(欠員2)のうち与党が26議席の多数を占めている。自民県連は県議会で主導権を握れば、玉城県政を「レームダック(死に体)」に追い込めるとの算段で、議席を積み増し、保守中道の公明、維新の3勢力による与野党逆転を狙う。(政経部・大野亨恭)

前の記事へ 次の記事へ
沖縄関連、今話題です(外部サイト)
JavaScriptをOnにしてください
きょうのお天気