沖縄県豊見城市は、来年度の認可保育所の入所選考に人工知能(AI)を導入する。これまで職員がおよそ500時間かけていた煩雑なパズルのような振り分け作業が数十秒でできるようになる。AIによる保育所選考は県内初。

(資料写真)プログラム画面

 これまで2月上旬だった結果通知を2~3週間早められる見込み。

 市保育こども園課は「作業時間を短縮することで選考結果を早く保護者に通知でき、転勤などで急な辞退者が出ても臨機応変に対応できる。職員の働き方改革にもつながる」とメリットを挙げる。

 保育所選考では、親の就労状況などに基づき、保育を必要としている度合いを指数化して優先度を決める。きょうだいで同じ保育所に入りたいなど個別ニーズも考慮して調整するため、作業は煩雑になる。

 市内には45の認可保育所があり3千人超が利用。市は例年12~2月にかけ、新規、転園希望者計約1500人の各保育所への振り分けを職員20人が手作業で行っていた。希望園の変更や辞退者が出るとその都度やり直すため時間がかかっていた。

 AIでは、その時点の情報で選考を何度でも瞬時に行える。

 富士通が開発した、ゲーム理論を応用したAIマッチングシステムを使う。

 市はシステム導入委託料など605万円を本年度補正予算に計上しており、30日の市議会で可決されれば今年12月ごろスタートさせる選考作業にAIを導入する。(南部報道部・高崎園子)