八重山地方を直撃した台風18号の影響で、9月30日午後9時45分ごろから約11時間にわたって石垣市、竹富町の全域と与那国町の一部で電話やインターネットが使えなくなる通信障害が発生した。119番や110番通報もできなくなり、空港機能が停止するなど、住民生活に大きな影響が出た。けが人は確認されていない。(27・28・29面に関連)
 県総合情報政策課によると、通信障害は沖縄本島と宮古・八重山地方を結ぶ海底光ケーブルの陸上部分2カ所が損傷したため。
 新石垣空港は1日朝から通信障害と停電の影響で、航空無線や航空カウンターの専用システムに不具合が発生。発券や搭乗手続きができず、同日午前に空港を発着する23便が欠航し、約3千人に影響が出た。航空各社は昼すぎから運航を再開した。
 石垣島地方気象台はアメダスやレーダーデータなどの観測データが気象庁に送信できず、解析雨量や風雨結果が欠落して気象観測に影響した。
 海底光ケーブルの損傷は八重山の中継地点にある石垣市の設備故障と、与那国町のケーブル断線。石垣市と竹富町の加入電話約8600回線、インターネット回線のフレッツ光など約1万3500回線、法人向け専用線約400回線が影響を受けた。海底光ケーブルを管理するNTT西日本沖縄支店は「複数箇所の海底光ケーブル損傷は想定していなかった。原因究明と対策に努めたい」と話した。
 警察や消防によると、台風の影響で八重山地方は各地で倒木が相次いだが、人や家屋に大きな被害はなかった。沖縄電力によると、最大2490戸が停電し、1日夕までに復旧した。
 沖縄旅客船協会によると、1日は沖縄本島と周辺離島、八重山と竹富町内の離島などを結ぶ131便が欠航。2日の運航は早朝に判断する。

(資料写真)新石垣空港