石垣市と竹富町で起きた大規模通信障害の原因となった海底光ケーブル陸上部分2カ所の損傷のうち、与那国島での断線は9月28日の時点で確認されていたことが分かった。先島地域の情報通信基盤は1カ所が断線しても通信が途絶えないよう環状(ループ)化されているが、台風18号の接近で30日に石垣島のケーブルも損傷。管理するNTT西日本沖縄支店は2日、初期対応について「派遣作業員と機材、航空機の座席確保に時間を要した」と説明している。

海底光ケーブル「先島ループ」

 同支店によると、29日に本島から応急班5人の派遣と機材繰りを調整したが、与那国行き航空機の座席確保が間に合わなかったという。30日は与那国便が欠航。もう1カ所のケーブル損傷で通信障害が発生したため、海上保安庁のヘリでの派遣に切り替え、1日昼すぎに与那国入りした。石垣島での作業と並行して2日夕方までに復旧作業を完了させたという。

 一方で、八重山の自治体関係者は「台風前に復旧していれば混乱は最小限に防げた」と指摘する。

 また、石垣島のケーブル損傷は飛来物が原因だったことが2日の県災害対策本部会議で報告された。

 県とNTT西日本は「災害に強い情報通信基盤の構築」として2017年に海底光ケーブルで本島と久米島、座間味島など周辺離島を結ぶ「久米島ループ」、多良間島や与那国島、波照間島を既存のケーブルにつなぐ「先島ループ」を開通させた。

 複数箇所のケーブル断線による大規模通信障害を受け、県の宮城力企画部長は「再発防止策と、どのような善後策が取れるのか通信事業者と協議していきたい」と話した。