沖縄県ホテル協会(當山智士会長)は3日、那覇市内のホテルで、「飲食業界における食品ロスについて」をテーマに講演会を開いた。持続可能な社会の実現(SDGs)に、ホテル協会が取り組む一環。外食予約サイト「ホットペッパーグルメ」などを運営するリクルートライフスタイル沖縄の有木真理社長が、外食業界の食品ロス削減の取り組みなどについて講演した。

食品ロス削減に向けた取り組みを紹介する有木真理社長=3日、那覇市、ノボテル沖縄那覇

 有木氏は、国内の外食産業の食品ロスのうち、食べられる食品の廃棄割合が食品製造業や、一般家庭などの割合と比べ高いと指摘。背景には消費者が、余った食品を持ち帰りたいと思いつつも、人目が気になり持ち帰りにくいといった心理的な要因を挙げた。

 その上で「持ち帰り文化を醸成するため、店舗側は消費者の持ち帰りたいニーズを引き出すことが重要だ」と強調。「食品持ち帰り可能」のステッカーの掲示や、持ち帰り用「シェアバック」の導入など、消費者が気兼ねなく持ち帰りできる環境を整える必要性を訴えた。

 また、ホテルが宴会や結婚式などで食品ロスが出る傾向を念頭に、福岡県や佐賀市などで広まりを見せる「30(サンマル)10(イチマル)運動」を紹介。乾杯後30分と宴会終了10分前は席に戻って食事を楽しむことで、食品ロスの抑制につながると説明した。

 有木氏は「沖縄の最大の強みは業界間の結び付きが強いことだ。各ホテルの取り組みを共有し、食品ロス削減に向けた『沖縄スタイル』の確立に向けて業界全体で取り組む必要がある」と提言した。