少年たちは、調子に乗りすぎてしまう。やっちゃダメだと言われたことからやっちゃう。痛い目にあってはじめて、体で覚えていく。大人にも、自分にも制御できないほど、好奇心と体力で満ちあふれている。

サマー・オブ・84

 映画の舞台は1984年夏、オレゴン州の郊外。近隣の町で、子供ばかりが狙われる殺人事件が発生していた。

 15歳の主人公、デイビーをはじめとする4人の少年たちは、独自の事件捜査を始める。犯人は警官のマッキーだ!とにらんだデイビーが、皆に指示を出し、尾行に潜入捜査とまるで刑事ドラマ。調べれば調べるほど怪しいマッキー。胸が高鳴っていた。俺たち、本当に犯人逮捕しちゃうんじゃないの! しかし、楽しい夏は一変する。

 思春期の輝きと、終わりを同時に描いた、身の毛もよだつトラウマ映画。(桜坂劇場・下地久美子)

◇桜坂劇場で10月5日から上映