伊平屋村前泊港から徒歩1分。「海産物料理 海魚」には、伊平屋島近海で取れた海の幸を求めて地元の人から観光客まで大勢でにぎわう。

脂の乗ったミーバイ汁のほか、サラダやモズクが付いた「ミーバイのあら汁定食」

浮き玉がつるされ、海をイメージした店内。店を切り盛りする野甫節子さん(右)と娘の上原彩夏さん=伊平屋村我喜屋

海産物料理 海魚

脂の乗ったミーバイ汁のほか、サラダやモズクが付いた「ミーバイのあら汁定食」 浮き玉がつるされ、海をイメージした店内。店を切り盛りする野甫節子さん(右)と娘の上原彩夏さん=伊平屋村我喜屋
海産物料理 海魚

 野甫武志さん(56)と節子さん(55)の夫妻が店を切り盛りする。村出身の武志さんが高校を卒業後、調理師学校を経て節子さんと出会い、共に同村島尻地区で1985年に飲食店を始めた。それから約5年後、現在の我喜屋地区に移転。食材は漁港からのほか、漁師の武志さんが自ら仕入れるなど、年中さまざまな食材を取りそろえる。

 約10年前に武志さんが「海にいる感覚でごはんを食べてほしい」と海の要素をちりばめた店内に改装した。店内のあちこちに浮き玉がつるされ、壁一面に伊平屋の海に浮かぶサバニが描かれた奥の部屋では、天井のネットが魚を取る網を連想させる。

 メニューは「夜光貝のみそ炒め定食」「うつぼのみそ煮定食」など日替わりで7、8種類、いずれも650円とリーズナブルだ。「ミーバイのあら汁定食」は、皿からあふれんばかりの鮮やかな赤色のミーバイが食欲をそそる。脂が乗った身と、うまみが溶け込んだスープがたまらない。

 夏から春の時期は、値段そのままで伊勢エビが登場することもある。武志さんは「もうけは気にしない。お客さんへの感謝の気持ち」と笑う。

 島の近海で取れた新鮮な魚を塩漬けにして天日干しにした伝統的な保存食「スーファイ」も人気メニューの一つだ。

 「おいしかったからまた来たよ」と十数年ぶりに訪ねてくれるお客さんも。「『また来たよ』の一言が何よりもうれしい」と節子さん。武志さんは「ふるさとの伊平屋を思う気持ちでこれまでやってきた。みんなの喜ぶ顔がこれからも見られたらいいな」と話した。(北部報道部・當銘悠)

 【お店データ】伊平屋村我喜屋271の30。日曜定休。昼は午前11時半~午後2時。夜は午後5時~午前0時。電話0980(46)2544。