音楽はバリアフリー♪。クラシックコンサートを手掛ける琉球フィルハーモニック(琉球フィル)は障がいの種別を問わず多くの人が鑑賞できる「美(ちゅ)らサウンズコンサート」(12月8日、与那原町観光交流施設)を企画している。プロオーケストラだけでなくハンディを持つミュージシャンも出演予定で、舞台と客席全てから垣根を取り払う空間づくりを練っている。

多くの障がい者が楽しめる「美らサウンズコンサート」について関係者が意見交換した第1回会合=9月30日、与那原町観光交流施設

 文化庁主催、与那原町と同町教委共催で入場無料の公演。同庁の「障害者による文化芸術活動推進事業」に採択され、琉球フィルが助成を受けた。ほか2団体が県内から選ばれた。

 9月30日に同施設で公演への第1回会合があり、琉球フィルの上原正弘代表やNPO法人県脊髄損傷者協会理事長の仲根建作さん、県教育委員会委員の照屋尚子さん、音楽療法士の高良幸人さん、バンド「コンスタントグロウ」リーダーで脊髄性筋萎縮症の謝花勇武さんらが参加した。

 音楽家、障がいがある当事者、家族としての視点からそれぞれ意見を述べた。

 車いす、ストレッチャー利用者を配慮したエリア分け、演奏に対する観客の反応として発声や動きなどさまざまな形があることを理解する必要性があるなどの提言があった。

 謝花さんは今回、制作に関わるだけでなく出演もする。「観客が音楽を聴いて自由に声を出し、動いて反応を示すことは歓迎。感情の表し方は人さまざま。過去に特別支援学校でライブしたときも、反応が大きな生徒ほど根強いファンになってくれた」と説明する。

 また車いすを利用する客側の視点として「多くの会場は車いす席はあるが、同行者と離れて鑑賞するので孤立感は拭えない。介助者と舞台を味わえると素晴らしい」と話した。

 琉球フィルの上原代表は「今回は全国的に見てもほぼ例がない挑戦。演奏者、観客が共に楽しみ、成長し合えると信じている」と語った。

 席数や事前申し込み方法は今後の会合などを経て決まる。問い合わせは琉球フィル、電話080(6497)8049。