【南部】南部広域行政組合(理事長・新垣安弘八重瀬町長)は3日、糸満・豊見城・南城・八重瀬・与那原・西原の6市町で2027年度から使う予定のごみ処理施設と、次期の最終処分場を八重瀬町具志頭の「具志頭畜産」(新垣武社長)の用地約9・1ヘクタールに建設すると発表した。

南部広域行政組合ごみ処理施設・最終処分場予定地

 ごみ処理施設は焼却施設(1日処理量279トン)と不燃・粗大ごみ処理施設(同12トン)で、敷地面積約3・6ヘクタール。概算の総事業費は最大約400億円で、20年度に策定を始める基本計画で費用圧縮を図る。環境影響評価などを経て24年度の実施設計後に着工し、27年度から供用開始の予定。

 最終処分場は、南城市の現施設が18年から稼働を始めて15年間ほどで満杯になると見込まれ、建設スケジュールや費用、面積は今後詰める。敷地が用地外に広がる可能性もある。

 具志頭畜産は40年以上前に事業を始め、現在は豚約9千頭を育てる。周辺の宅地化が進み、15年以上前から豚舎の臭気改善を求める声が出ている。八重瀬町は2施設の一括誘致で豚舎全体の移転を図り、地域の課題解決と振興策につなげる考え。今年6月に候補地として推薦し、8月に同組合の環境衛生関係市町村理事協議会で決定された。

 現在、6市町のごみ処理施設は糸満市の糸豊環境美化センター(供用開始1998年)と与那原町の東部環境美化センター(同85年)。老朽化や財政負担が2007年ごろから課題になり、18年4月に3清掃組合から関連事務を南部広域行政組合に一元化して新炉建設に備えてきた。