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「政治の怠慢だ」玉城デニー知事、就任1年で会見

2019年10月4日 11:48

 沖縄県の玉城デニー知事は4日、就任から1年となり、県庁で記者会見を開いた。政府との対立が続く名護市辺野古の新基地建設問題で「国の安全保障という理由で、主権者の合意なしに、日米の合意だけで強引に公共事業を進めていいのか。政治の怠慢だ」と述べ、引き続き日米に沖縄を加えた3者での「対話による解決」を求める考えを示した。

就任1年の合同取材で、記者の質問に答える玉城デニー知事=4日、県庁

 3者協議に応じない政府の姿勢には「当たり前の要求が実現できない背景に、政治的な思惑が透けて見える。求められている(政府の)側に問い掛けていきたい」と強調。知事が全国で沖縄の基地問題の実態を訴える「トークキャラバン」で世論を喚起するほか、「国内外で沖縄に心を寄せる人々に、それぞれの立ち位置で行動してほしいと発信したい」と語った。

 また「県庁の外からやってきた県庁の代表者として、役所の壁、役所の感覚を乗り越える意見を出したい。外側の空気が県庁に注がれているか、その空気の受け皿があるか、を確認し、県民の思いを実現したい」と意欲を示した。

 1年を振り返った評価を点数で問われると「100点、120点を目指し、理念を作り、それに向かって行動している。県民に実感してもらえるよう走りながら考え、考えながら走っている。自分自身で点数をつける状況にはいたっていない」と答えた。

 その上で、基地問題や児童虐待防止条例、SDGs(エスディージーズ、持続可能な開発目標)の3分野を議論する万国津梁会議の設置、日米地位協定の改定に向けた講演活動、米国、中国、台湾、ロシアなどを訪問した地域間交流を主な成果にあげた。

 中高生の通学バスの無料化では、本年度で調査とその結果の分析、次年度に予算化する見通しを示し、「すべての中学生、高校生に無料で通学バスを利用してほしい。実証実験ではなく、継続することが大切で、そのために慎重に予算立てしたい」と話した。

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