手話を使った演劇やダンスの出来栄えを競う第6回全国高校生手話パフォーマンス甲子園で、真和志高校手話部が昨年に続き優勝した。大会初の連覇。沖縄の環境問題という重いテーマを、手話のラップやエイサーを交えユーモラスに描いた。自分たちが楽しむことをモットーに舞台に立った14人。「全力で楽しんだ結果の優勝。本当にうれしい」と喜びを語った。

手話パフォーマンス甲子園の舞台で、環境問題をラップ調の手話で表現する真和志高校の生徒たち=9月29日、鳥取市・とりぎん文化会館(新日本海新聞社提供)

全国高校生手話パフォーマンス甲子園で連覇を果たした真和志高手話部のメンバー=3日、那覇市真地の同校

手話パフォーマンス甲子園の舞台で、環境問題をラップ調の手話で表現する真和志高校の生徒たち=9月29日、鳥取市・とりぎん文化会館(新日本海新聞社提供) 全国高校生手話パフォーマンス甲子園で連覇を果たした真和志高手話部のメンバー=3日、那覇市真地の同校

 昨年披露したのは沖縄戦をテーマにした作品。今も癒えぬ戦争の苦しみを、お年寄りらのやりとりを通して描いた。感情豊かな訴え掛ける表現は同校の持ち味。だが、今年は「チャレンジしよう」と、コメディータッチの作品を作り上げた。

 部長の西江樹さん(18)=3年=は「見る人を飽きさせないようにチャレンジしようと決めたが、当初はこれでいいのかという複雑な心境もあった」と振り返る。だが、「もっと巧みに表現できるようになる」と前向きに捉え、手話ラップに挑戦。西江さんは「結果的に表現に面白みが加わった」と胸を張る。

 今作は、BEGINの「島人ぬ宝」に乗せて、約8分間、物語が展開する。「生まれたこの島の海を僕はどれくらい知ってるんだろう」「汚れてくサンゴも減っていく魚もどうしたらいいのか分からない」。歌詞に呼応して海の汚染を憂うやりとりがあり、故郷を深く知る大切さも訴える。

 東舟道諒さん(17)=同=は「環境問題を学ぼうと海岸に行ったり、赤土の流入を食い止める植物について調べたりした。大好きな島の文化や環境を大切にしようと呼び掛けたかった」と説明する。

 沖縄らしさはエイサーや紅型衣装、三線でも表現した。琉装で三線を奏でた玉城実夏さん(18)=同=は「沖縄の伝統文化を劇を通して学んだので、それを発信したかった。実現できて良かった」とほほ笑む。

 現在部員は18人で、3年生はもうすぐ引退。だが、手話部は卒業生の関わりが深く、先輩たちが頻繁に練習に顔を出し、指導している。玉城さんは「寂しいので、これからも手話部に関わる」とにっこり。1年生は「先輩を超える演技をしたい。どんどん課題は見つかるので、もっと練習しないと」と意欲を見せる。

10月20日 真和志高学園祭で披露

 同作は20日にある学園祭で披露される予定。一般参観もできる。