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米軍知花弾薬庫の毒ガス漏出事故とは 毒ガス弾29万発貯蔵「欠陥品」のロケット弾も 米国の公開文書で判明

2019年10月7日 06:30

 【ジョン・ミッチェル特約通信員】米国情報自由法により公開されたかつての最高機密文書から、当時知花弾薬庫に貯蔵されていた化学兵器の正確な構成とその危険性が明らかになった。

1970年当時、知花弾薬庫に貯蔵されていた化学兵器を報告するかつての最高機密文書の一部

 1970年の報告書によると、同弾薬庫には13種の神経性・びらん性ガス弾があり、数量は約29万発に及んだ。加えてサリンやVX、マスタードガスの大型タンクもあった。これら兵器には、100キロのサリンを内蔵するMC1型爆弾

が3千発以上と、起爆時に4・5キロのVXガスをまき散らすよう設計された地雷1万3千個が含まれていた。化学兵器は米4軍すべてが保有していた。

 当時同弾薬庫にあった約2万9千発のロケット弾は「欠陥品」に分類されていたが、これらロケット弾には計約8万5千キロのサリンとVXガスが搭載されていた。ごく少量でも神経ガスにさらされれば、呼吸障害、けいれんや死亡の原因となる。

 米軍知花弾薬庫の毒ガス漏出事故 現嘉手納弾薬庫。1969年7月のサリン漏出事故を米紙が報道し、毒ガスなどの化学兵器貯蔵が明らかになった。事故で23人の米兵と1人の軍属が被害に遭った。沖縄返還交渉のさなかという日米関係の転換点で発生した事故により、ニクソン米大統領(当時)は米国による化学兵器の先制不使用と沖縄からの撤去を宣言した。事故を知った県民は大規模なデモを起こし、米国は「レッドハット作戦」と称する化学兵器撤去作業を71年8月に終えた。

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