那覇市保健所(市与儀)がエイズウイルス(HIV)や梅毒の無料検査の予約受け付けを9月30日から取りやめていたことが7日、分かった。市保健所は取りやめの理由を「人手不足のため」と説明。医師や検査技師といった専門職が感染症の検査手続きや予算管理といった事務作業を担う状況があり、検査の実施に十分に手が回らない状況が続いたため休止に踏み切った。(社会部・比嘉桃乃)

県内のHIV感染者などの推移

 休止になっているのはHIVや梅毒、クラミジアの検査。休止は人手不足が解消されるまでの間で、検査の再開時期の見通しは立っていない。市保健所は10月末まで既に予約を受け付けた分の検査は実施するとしている。また、12月1日の「世界エイズデー」に合わせて同月7日までの期間限定で検査を再開するとした。

 市保健所では休止に至るまで週3回検査を実施。1日平均で約10件の検査に当たっていた。

 担当者によると、昨年の麻疹(はしか)流行時には業務量の多さから約1カ月間検査を休止したという。また、今年9月18日にデング熱の患者が那覇市内で確認されたため検査を午前のみの対応に切り替え、予約受付数を減らしていた。

 担当者は9月30日からの新規の受け付けを取りやめたことに「人員の調整がつかず、職員の健康状況を守るためにも休止に至った」と話す。その上で、年度途中にも人員の確保をし、再開に努めたいとした。

 沖縄県はHIV感染者やエイズ患者の「人口当たり年間新規報告数」が全国で最も多い。届け出のあった県内のHIV感染者・エイズ患者数は今年9月末時点で13件に上る。県内では県保健所でも無料検査を実施している。