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大学20校の誘い断り、悩んだ末のバスケ名門入り PG知名祐里が磨く決定力

2019年10月13日 10:00

 「苦しい時は自分が決める」。バスケットボール女子Wリーグのシャンソン化粧品への入団が決まった知名祐里(西原高3年)が、肝に銘じているモットーだ。同リーグの沖縄県出身者はデンソーの伊集南(糸満高-筑波大出)、トヨタ自動車の安間志織(北谷中-中村学園女高-拓殖大出)に続いて現役では3人目。「周りが憧れる選手になりたい。自分の活躍で沖縄を元気にしたい」と夢を膨らませている。(當山学)

集大成の冬の選手権に向け、練習に励む西原高の知名祐里=6日、与那原町観光交...

集大成の冬の選手権に向け、練習に励む西原高の知名祐里=6日、与那原町観光交流施設(當山学撮影)

集大成の冬の選手権に向け、練習に励む西原高の知名祐里=6日、与那原町観光交...	集大成の冬の選手権に向け、練習に励む西原高の知名祐里=6日、与那原町観光交流施設(當山学撮影)

 身長165センチのポイントガード(PG)は、今夏の南部九州総体で県勢23年ぶりとなる全国8強入りの立役者となった。強豪がそろうブロックの埼玉栄との1回戦で4本の3点シュートを高確率で沈め、快進撃につなげた。

 「入ると思って打つのと、自信がないまま打つのでは全然違う」と言えるまで成長したのは、2月にU18日本代表候補に選ばれて以降のこと。合宿を重ねるごとに全国トップレベルの技術を目の当たりにして外からの決定力不足を痛感し、集中してシュートを打つよう心掛けるようになった。

 日課としている5本連続で3点シュートを決める練習を5セット完了するまで、当初は1時間以上かかったことも。今では10~15分で終わらせる。

 既に160センチを超えていた松島中時代はフォワードでボール運びをすることが少なく、「ドリブルはめちゃめちゃ下手でした」。高校からPGになり、ゲームコントロールについては崎浜秀勝監督から「100パーセントに近いぐらい応えてくれる」と信頼されている。自身も「自分のカットインから味方がシュートを沈めると、一緒に決めた気がする」とこのポジションに楽しさを感じている。

 現時点で不足しているのがフィジカルだ。スピードを落とさないよう現在55キロの体重を増やしすぎず、かつ当たり負けしないだけの内側の筋肉をつけることが課題となっている。

 シャンソンのほか約20の大学から誘いがあった。だが絞った大学には、もう一つの夢である保育士の資格を取得する課程がなかった。「進学するなら資格を取りたい。できないなら親にお金を払わせるわけにはいかない。今のチャンスをものにしたい」と悩んだ末にシャンソン入りを決めた。

 現在は、高校生活の集大成となる年末のウインターカップに向けて汗を流す。監督やコーチの怒鳴り声が飛び交う中でも、「自分が落ち込んだらチームの雰囲気が悪くなる」とチームメートに対して明るく振る舞う。このコミュニケーション能力と前向きな姿勢が今後、どんな技術より優れた武器になるかもしれない。

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