1961年10月8日に那覇市若狭大通りで開かれた大綱引きとみられる映像がこのほど、8ミリフィルム映像を収集する沖縄アーカイブ研究所に提供された。戦後初の那覇での大綱引きで、民間の旧那覇市復興期成会が復興を願って開催した。同研究所の真喜屋力さんは「映像で残っているのは珍しい」と話す。11日に若狭海浜公園である「うみそら上映会」で公開される。

1961年10月8日に若狭大通りで開かれた大綱引きとみられる映像の一場面(沖縄アーカイブ研究所提供)

 映像を撮影した故島袋昇信さんの孫で県立芸大講師の鈴木耕太さんが映像をデジタル化して残したいと考え、同研究所に提供した。鈴木さんの曽祖父は71年の「大綱挽」で旗頭を制作した故安慶名克光さん。鈴木さんは「那覇の文化にとって映像は貴重な資料になるだろう」と期待した。

 市歴史博物館学芸員の外間政明さんは、映像に映る建物の高さやまばらに建っている状況、旗頭が戦前にあったものに近いことから「戦前の大綱引きに近い雰囲気を伝えており、61年のものだろう」と推察した。

 旧期成会が実施したのはこの1回のみとみられる。71年には那覇市制50周年を記念して市などでつくる実行委員会が大綱挽を開催。現在まで受け継がれている。

 上映会は11日午後7時から。雨天時は若狭公民館で開催。入場無料。問い合わせは同館、電話098(917)3446。