宜野湾市嘉数の坂道に面した住宅街の一角。「ソウエイシャ喫茶室」の扉を開けると、たちまちどこか懐かしい雰囲気が広がる。オーナーの大野華子さん(39)が今年6月にオープンさせたばかり。「自分の好きな居場所を見つけてほしい」という思いで置かれた、あえてバラバラの個性ある座り心地の良いイスに座って飲むこだわりのサイホンコーヒーの味は格別だ。

看板メニューの「ソウエイシャブレンド」(手前右)と「ソウエイシャのチキンカレー」(中央)。コーヒーはオーダーのたびに、サイホンで抽出する

ノスタルジックで落ち着いた雰囲気の店内。「居心地の良さを追求していきたい」と語るオーナーの大野華子さん=9月30日、宜野湾市嘉数・ソウエイシャ喫茶室

ソウエイシャ喫茶室

看板メニューの「ソウエイシャブレンド」(手前右)と「ソウエイシャのチキンカレー」(中央)。コーヒーはオーダーのたびに、サイホンで抽出する ノスタルジックで落ち着いた雰囲気の店内。「居心地の良さを追求していきたい」と語るオーナーの大野華子さん=9月30日、宜野湾市嘉数・ソウエイシャ喫茶室 ソウエイシャ喫茶室

 開店する際、大野さんが思い描いたのは子どもの頃、父親に連れて行ってもらった純喫茶の光景。ノスタルジックさを残しつつ、大きな窓で囲まれ、大野さん自らセレクトしたすてきな音楽が流れる店内は現代的なおしゃれな空間に仕上がっている。

 コーヒー豆は全て、焙煎(ばいせん)技術世界2位の実績を持つ仲村良行さんが営むコーヒー店「豆ポレポレ」(沖縄市)の豆を使用。スタンダードな「ソウエイシャブレンド」(580円)は雑味がなく、優しい苦みとすっきりした後味が癖になる。

 人気メニューの「ソウエイシャのチキンカレー」(880円)はピリ辛だが、トマトがたっぷり使われた、フルーティーな一品。セットのサラダも、ナッツやドライフルーツが入った自家製グラノーラのアクセントが効いている。数種類用意されたケーキも、コーヒーとの相性は抜群だ。

 店内には家族連れや大学生、年配の夫婦などさまざまな世代が訪れる。大野さんは「どんなシーンでも、おいしくくつろげる場所にして、退店するときには少し寂しくなるような店にしたい」と笑顔を見せた。(中部報道部・豊島鉄博)

【お店データ】宜野湾市嘉数4の6の7。営業時間は午前10時~午後5時。火曜、土曜定休。駐車場10台。電話098(943)0512。