破産手続きの準備に入っているクライマックスコーヒー(沖縄市)が、アルバイトで働いていた学生ら7人の賃金を支払っていない問題で、県外の企業経営者の男性が大学の教員を通じて「立て替え支援をしたい」と未払い金の提供を申し出ていることが10日、分かった。匿名を条件に大学の指定口座に振り込むことを希望。学生たちは「みんなでお礼したい」と話し、申し出に感謝している。

給料の支払いを求める学生ら=6日、西原町・沖縄キリスト教学院大学

 賃金が未払いとなっているのは、8月下旬に一斉に閉店した那覇OPA(オーパ)の3店舗で働いていた県内の大学生ら。沖縄キリスト教学院大、琉球大、沖縄大、沖国大、専門学校の学生6人のほか、社会人も1人おり、計約45万円の未払い額があった。

 店舗では退職者が今年5月から相次ぎ、人手不足が続いた。昨年11月からは賃金の振り込みが数日遅れるようになった。学生らが閉店の10日前に社員のフェイスブックで営業終了を知った。給料日に振り込みがなかったため、支払いを求めたところ県外の弁護士事務所の連絡先を伝えられ「どうしたらいいか分からない」と不安を漏らしていた。

 同社の代理人弁護士は、本紙の取材に「破産手続きを11月中に那覇地裁へ申し立てる準備をしている」と説明。賃金について「現在は法律上払えない」とし、破産手続きに入った後に決まるとの見通しを示した。

 沖縄キリスト教学院大の玉城直美准教授によると、賃金の立て替えを申し出た県外の企業経営者の男性は、同社の賃金未払いの報道を知り「新学期の教科書代が支払えない大変な学生を見ぬふりはできない」と考え、学生たちの援助を決めたという。

 7万3千円の未払いがある学生(20)は「びっくりした。援助してくれる方に申し訳ない。チャンスがあればみんなでお礼に行きたい」と感謝を述べた。

 玉城准教授が講義で今回の賃金未払い問題を学生たちと話し合ったところ、未払いや不当な労働環境で働いた経験のある学生が多数いたという。学生たちは、15日正午から同大のシャローム会館で記者会見し、学生アルバイトの問題などについて報告する予定。