島の訪問客への食材が少ないのは、住民間の交流が盛んだから-。沖縄県振興審議会離島過疎地域振興部会(部会長・嘉数啓琉球大学名誉教授)が11日、那覇市の県離島児童生徒支援センターで開かれた。委員から観光客らの食事に島産の新鮮な食材が提供されていないとの指摘が挙がり、地元の町長が、住民同士のお裾分けで消費されるため、観光客向けの量が確保できないとの趣旨を説明する場面があった。

(資料写真)与那国町の立神岩=2019年6月17日(小型無人機で撮影)

 委員らは「島で採れた野菜や魚を期待したが、冷凍の野菜や魚を出された」「離島の食べ物にがっかりし、ダイビングに訪れても離島ではなく那覇に宿泊する人がいる」などと指摘。農林水産業や加工品への支援などを求めた。

 与那国町の外間守吉町長は「島に野菜はある。販売しようと作るが、世話になった人へあげるなど交際用に使っている」と実態を説明。「販売の気持ちはあっても(量が)だんだん少なくなる」と島ならではの特殊事情を明かした。

 県は国内からの離島訪問者の満足度が目標に届いていないと分析。景観は評価が高い一方で、土産品や食事などが比較的低いとみている。