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基地内測量、許可出ず困惑 沖縄県、北谷のバイパス工事で 米軍側と食い違い

2019年10月15日 05:36
9秒でまるわかり!
  • バイパス工事を巡り、基地への立ち入り調査の許可を求める沖縄県
  • 米軍側は返還が合意されていないキャンプ瑞慶覧があると許可せず
  • 県は事業区間に同区域は含まれないと、許可が出ないことを疑問視

 沖縄県が北谷町で整備を進める「県道24号線バイパス」を巡り、2018年5月に県が測量調査などのため、米軍に申請したキャンプ桑江への立ち入り許可が12日現在、出ていない。沖縄防衛局は「バイパス区間に、返還合意されていないキャンプ瑞慶覧の区域があるため」とする。一方、県は整備区間を分けており、現在事業化している区間にキャンプ瑞慶覧が含まれていないことから、調査の許可が出ないことに困惑している。

県道24号線バイパスの計画図

 バイパスのルートは、02年に北谷町の桑江交差点から県道85号沖縄環状線までの約3140メートルが都市計画として決定した。県は、整備区間をキャンプ桑江が含まれる北谷町側と、キャンプ瑞慶覧が含まれる沖縄市側に分けている。

 北谷町側の約1720メートルを03年に事業化。北谷中学校手前の既存道路へ結ぶ予定で、30年度の完成を目指して基地以外の区域で整備を進めている。県が立ち入り調査を申請している区間が含まれる。

 防衛局は、許可が出ない理由について「県道24号線バイパスの整備区間に、返還が合意されていないキャンプ瑞慶覧のアッパープラザ地区があることから、米側が県に対し、当該計画のさらなる詳細な説明を求めている」と話す。

 県によると、北谷町側の整備完了のめどが立ったころに沖縄市側も事業化し、1本のバイパスにする予定だ。県は「現事業区間に、キャンプ瑞慶覧は含まれていない」と強調。沖縄市側の整備については、「事業化する前に米軍と調整すると、防衛局へ伝えている」とし、許可が出ないことを疑問視する。

 地元北谷町では、バイパスへの期待は大きい。町の担当課職員は、利便性向上のほか、避難道路として防災の観点からも、「早期に開通してほしい」と話し、返還後に調査を始めると「事業が遅れるのではないか」との懸念を示す。

 県は、15年7月にも同申請書案を米軍へ出しているが、同年9月に発効した日米地位協定に付随する環境補足協定により、申請は白紙に。同協定は、基地立ち入りを返還の約7カ月前から認める一方、返還日が決まっていないと適用されない。その後、日米による調整の結果、17年10月に同事業が協定の対象外となり、県は、18年5月に立ち入り調査を改めて申請した。(政経部・屋宜菜々子、中部報道部・勝浦大輔)

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