台湾出身者による「土地公祭」(主催・琉球華僑総会八重山分会)がこのほど、沖縄県石垣市名蔵の名蔵御嶽で開かれた。台湾を離れて孤立気味だった人々を元気づけようと1936年から始まり、毎年開かれている。天の神と地の神である土地公へ供物をささげて収穫を感謝するとともに、家内安全や商売繁盛を願った。

土地公へ供物をささげ、家内安全などを祈った土地公祭=石垣市名蔵

 台湾移住者の子孫やゆかりのある住民をはじめ、学術研究に携わる大学教授、八重山台湾親善交流協会の伊波努会長らが参加した。豚を供物としてささげることから「豚祭り」とも言われる。

 同分会の玉木茂治会長があいさつし、焼香が始まった。

 沖縄のウチカビと似た風習もあり、台湾出身者や一般参加者らであの世のお金を焼いて台湾文化に触れた。舞台では多彩な音楽ステージが披露され、集まった人を楽しませていた。

 5年ぶりに参加した相模女子大学の岡部芳広教授は「前回よりも参加者が多く、舞台演目も多彩だった。私たちに温かく接してくれる姿に、台湾の人々のコミュニティーの頼もしさを感じた」と話した。(奥沢秀一通信員)