2021年度にハワイで海外初の展示を計画するひめゆり平和祈念資料館(沖縄県)の普天間朝佳館長らがこのほど、事前調査としてハワイを訪れ、ハワイ大学ハミルトン図書館でひめゆり学徒に関する講演を行った。

宮良ルリさんの足跡に焦点を当て、ひめゆり学徒について講演を行った普天間朝佳館長(奥右から2人目)=ハワイ大学ハミルトン図書館

 資料館で実際に行っている平和講話の手法を用い、普天間館長が元学徒の宮良ルリさんの足跡に焦点を当て、実際の証言ビデオなどとともに戦争の悲惨さを伝えた。

 仲程昌徳理事長は、ひめゆりの塔の敷地購入資金を寄付したハリー儀間真一氏、ひめゆり学徒唯一の女性引率教諭親泊千代子さんが、ともにハワイ生まれであることなどを説明し、情報収集に協力を求めた。

 講演を聞いたリエッタ・テルヤさんは「体験者の証言ビデオを見て強い衝撃を受けた。この事実を忘れないためにもハワイでぜひ展示をしてほしい。多くのハワイのウチナーンチュにとっても意義深いものになると思う」と感想を述べた。

土地購入費寄付 故儀間氏に感謝

 普天間朝佳館長らはまた、ひめゆりの塔の敷地の購入資金を寄付した故ハリー儀間真一氏の親族アレン・アシトミさんらとホノルル市内で面会した。

 ハリー氏は読谷出身の移民2世で戦後、エンジニアとして沖縄の米軍基地に勤務した。1951年ごろ、ひめゆりの塔を訪れ、多くのひめゆり学徒が亡くなった第3外科壕が米兵相手の見せ物になっていたことに心を傷めた。壕を適切に管理するために、敷地の購入資金をひめゆり同窓会に寄付した。

 普天間館長は「この土地が私有地となっていたら、現在のようにひめゆりの歴史を広く伝えることができなかったかもしれない。ハリー氏は謙虚な方で寄付したことをほとんど公言しなかったようだ」と感謝の意を伝えた。

 この話を初めて聞いたというおいのアランさんは「叔父はメカニックで機械がとても好きな人だった。とても誇りに思う。将来ぜひ、ひめゆり平和祈念資料館を訪問したい」と語った。