大弦小弦

[大弦小弦]ひしひし感じる献身と規律の重要性

2019年10月16日 07:59

 ラグビーW杯スコットランド戦は、ひりつくような緊張感だった。猛攻を耐え初の8強を決めた日本代表の姿に、すっかりラグビーファンになった

▼タックルに何度もつぶされながら、1メートルでも前に進む。組織で体をぶつけ、攻撃を食い止める。献身と規律の重要性がひしひしと伝わる競技だ

▼外国人選手が多いのも面白い。日本代表は31人中、15人が海外出身。7カ国の文化が集まった。日本国籍がなくても、3年以上の継続居住で資格を得る。血統ではなく「どの協会に所属するか」という選手の意思を尊重する

▼屈強な集団だが、小柄な選手にも適所がある。英BBCが動きを「電撃的」と評し、3戦連続トライを決めた福岡堅樹(けんき)選手は175センチで、田中史朗(ふみあき)選手は166センチ。多様性に富んだスポーツだ

▼スコットランド戦の勝利は30年ぶり。当時は「ミスターラグビー」と呼ばれた故平尾誠二さんが主将だった。4強をかけた次戦20日は、くしくも平尾さんの3回目の命日。1位通過だからこそ、この日になった

▼伏見工業高(京都)を全国制覇へ導き、ドラマ「スクールウォーズ」のモデルに。ラグビーを愛し、がんで早世した。享年53歳。世界の強豪に全勝して生まれたドラマ。東京スタジアムで南アに挑むスクラムは、平尾さんがきっと背中を押してくれる。16人目の選手として。(吉田央)

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