集客力を買われ、長期滞在になるという。18日、沖縄市役所で開かれた盛大なセレモニーで迎えられたのは台湾の縁結びの神様として知られる「月下老人」だ。中国の古い物語に由来し、運命の赤い糸をつかさどるといわれている

▼膝まで伸びた長いひげに、満面の笑みでつえを手にする体長約40センチの月下老人は台北市内の「台北霞海城隍廟(シアハイチェンファンミャオ)」に祭られ、地元の若者から絶大な支持がある

▼すでにある良縁を深めたり、仕事での良縁にも御利益があるといい、毎年、お礼参りで7千組ものカップルが訪れるというから驚きだ。近年は日本人観光客の参拝も多い▼その人気を商店街の活性化に生かそうと、台湾との交流が盛んな沖縄市の「NPOコザまち社中」などが3年前から一番街へ招聘(しょうへい)。御利益にあずかろうと、参拝者は年々増え、昨年は8千人に上った

▼願い事を伝え、三日月形の木片二つを投げ、表と裏が出ると、願いがかなうというゲーム感覚も面白い。3度まで挑戦できる。像の脇に置かれたノートには「参拝から1カ月後、10年ぶりに彼氏ができた」「仕事でもいい縁があった」などのメッセージが並ぶ

▼取材の終わりに木片を投げてみると、3度目で表と裏が出て思わずにやり。反抗期の息子との仲直りにも期待が持てそうだ。神様の沖縄出張は12月29日まで。(石川亮太)