沖縄コンベンションセンターで18日開幕した第33回沖縄県トータルリビングショウでは、出展企業が県内で広がる木造住宅の長寿命化技術を紹介。通気性の良い構造でハウスダストの原因となるカビの発生を抑えたり、薬剤が染み込んだ木材でシロアリや腐食を防止したりと、消費者が購入する際に気を付けるべきポイントを挙げた。また、竹製の東屋(あずまや)も初登場。高温多湿の沖縄の気候に合った商品として来場者の関心を集めた。

内壁と外壁の間にある空気層から湿気を通して、カビの発生を抑える構造の模型を説明するウッドハウスの社員=18日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟

竹製の東屋の感触を確かめる来場者。リゾート施設への導入を目指している=18日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟

内壁と外壁の間にある空気層から湿気を通して、カビの発生を抑える構造の模型を説明するウッドハウスの社員=18日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟 竹製の東屋の感触を確かめる来場者。リゾート施設への導入を目指している=18日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟

 石垣設計室(石垣市、石垣三夫代表)は床下の空気が屋根に向かって流れ、湿気の滞留をなくす「通気断熱WB(ダブルブレス)工法」の模型を展示。長野県の住宅建築会社「ウッドビルド」の特許技術で、県内では同事務所と光木工(石垣市)のみが設計・施工を許されている。

 最大の特徴は内壁と外壁の間にある空気層。透湿性の壁紙「コットンクロス」が室内の湿気を空気層から逃がし、床下の湿気も屋根から出す構造となっている。結露によるカビを防ぐことができ、木造の寿命とされる約30年を越えても頑丈な骨組みが維持できるという。石垣代表は「シックハウス症候群はカビが原因。高温多湿の沖縄で木造を選ぶならWB工法を勧めたい」と意気込んだ。

 木材保存薬剤メーカーのコシイプレザービング(大阪府)は防腐・防アリの薬剤を浸透させた木材を紹介した。銅と、目薬やウエットティッシュに使われる「塩化ベンザルコニウム」が主成分で、人体への無害が確認されている。引き渡し日から30年間の保証付きで県内の住宅建設7社が導入する。

 木材価格は通常の約3倍となるが、担当者は「薬剤処理をしていないと、年数がたつうちにシロアリや防腐対策が必要となる。初期投資は大きいが、20年を越えると費用が逆転してくる」とアピールした。

 3月に設立したばかりのエコロジーアート(八重瀬町、西武彦社長)は竹製の東屋を初出展。東南アジアのリゾート地で建つのを見た西社長が沖縄でも普及させようと製造を決めた。職人をフィリピンに1カ月間送り、技術を習得させ、12人用と9人用の2種類を販売する。オーダーメードも対応しており、価格は税込み88万円から。

 担当者は「年間10棟の販売が目標。ホテルやリゾート施設などに売り込みたい」と話した。

シャトルバス運行

 会場の沖縄コンベンションセンターへのシャトルバスは19、20日は牧港漁港近くにある三恵産業から、20日は宜野湾市大山の沖縄ヤクルトから運行する。いずれも午前8時半から約20分間隔でバスが出る。