北谷町平和推進祈念・組踊上演300周年記念企画「組踊 対馬丸」が13日、沖縄県のちゃたんニライセンターで昼夜の2回上演された。物語は疎開船「対馬丸」が遭難した1944年8月から同年10月の10・10空襲までが描かれ、町内の小中学生とプロの役者総勢24人が戦争のむごさを組踊で体現した。

「雪が降る」「紅葉もある」などと疎開先への希望を膨らませ、対馬丸で歌い踊る児童

対馬丸で孫の大嶺幸太郎が亡くなり嘆く祖父の幸仁(左)。生き残り沖縄に戻った玉城武志(中央)を叱責(しっせき)する

出演した児童と写真に納まる原作者の大城立裕さん(手前左)

それぞれの事情で対馬丸に乗らず、沖縄に残っていた松島道子(左)と名渡山八重子。亡くなった友へ思いをはせる

対馬丸で「ふるさと」の歌詞を「忘れがたき沖縄(うちなー)」と変えて歌う児童たち=13日、ちゃたんニライセンター・カナイホール

「雪が降る」「紅葉もある」などと疎開先への希望を膨らませ、対馬丸で歌い踊る児童 対馬丸で孫の大嶺幸太郎が亡くなり嘆く祖父の幸仁(左)。生き残り沖縄に戻った玉城武志(中央)を叱責(しっせき)する 出演した児童と写真に納まる原作者の大城立裕さん(手前左) それぞれの事情で対馬丸に乗らず、沖縄に残っていた松島道子(左)と名渡山八重子。亡くなった友へ思いをはせる 対馬丸で「ふるさと」の歌詞を「忘れがたき沖縄(うちなー)」と変えて歌う児童たち=13日、ちゃたんニライセンター・カナイホール

 主人公の玉城武志役を熱演した名幸明穂さん(11)=北玉小6年=は昼の部を終え「客席がいっぱいで緊張したけど、うまくできたと思う」とほっとした表情を見せた。

 会場に足を運んだ名幸さんの同級生、折坂凪芭さん(11)は「堂々としていてすごかった」と感想。凪芭さんの母一美さん(47)は「県外出身で対馬丸のこともあまり知らなくて。こんなにも壮絶なものかとつらかった」と話した。

 原作者の大城立裕さんは「子どもたちの声がよく通って、素人離れしていた。悲劇がしっかり伝わる作品だった」と太鼓判を押した。