高齢者による自動車の重大事故が全国で相次いでいることを受け、沖縄県石垣市は今月末から、車の誤発進を未然に防ぐ抑制装置の設置促進のため、費用の9割を補助する。同様の取り組みは4月から東京都で始まっているが県内自治体では同市が初めて。

 抑制装置は、速度0~15キロでアクセルを踏み込むとセンサーが異常検知し、オフ状態にする。運転席のペダル裏側にある電気系統に取り付けが可能で、電気信号で制御する仕組みだ。

 対象は市内に住所がある65歳以上(申請時点)の高齢者。自家用車のみで、取り付け費を含む8万円を上限に補助する。装置本体価格は3万円程度が相場という。市は9月議会で、ふるさと納税の財源を活用し400万円を予算化。23日から応募を受け付ける。

 高齢ドライバー対策について、県内では免許返納を促し、公共交通を半額料金や割引価格で特別乗車できる取り組みが進められている。だが市では公共交通が充実しておらず免許返納は効果がないと見送った。

 中山義隆市長は「石垣島はどこよりも車を使うが、外出しなくなればかえって足腰が悪くなる。この機会にぜひ利用してほしい」と呼び掛けた。問い合わせは市防災危機管理室、電話0980(87)5533。