筋萎縮性側索硬化症(ALS)の浦崎綾乃さん(37)=沖縄県浦添市=が22日、豊見城市の豊崎美らSUNビーチで開かれた「海あしびなーSUNフェスタ2019」でマリンスポーツを体験した。

子どもたちと一緒に海水浴を楽しむ浦崎綾乃さん=22日、豊見城市の豊崎美らSUNビーチ

 バナナボートに乗ったり、タイヤが浮きになったチェアボート(水陸両用の車いす)で海水浴を楽しんだ。「病気で諦めたことがたくさんあったけど、夢の一つがかなった。障がいがあってもできることがある。次の夢は温泉!」と笑顔を見せた。

 フェスタは障がいの有無にかかわらずマリンスポーツを楽しもうと実行委員会が主催した。

 この日は絶好の海水浴日和。浦崎さんはおしゃれなウエアに身を包み、切開した気管に手動の呼吸器を付け、ヘルパーやスタッフの介助を受けて海に入った。目をくるくると回し、気持ちよさそうな笑顔だ。

 長女の結衣さん(9)、長男の湊太ちゃん(5)も一緒に海へ。湊太ちゃんは膝の上で甘えていた。

 歯科衛生士だった浦崎さんは3年前に病気を発症。あっという間に寝たきりになった。「迷惑を掛けるだけ」と生きる意欲をなくしたこともあったが「子どもたちの成長を見たい」という思いや同じ病気の人がアクティブに活動している姿に勇気付けられ、気持ちを切り替えた。

 家族の支えも大きい。夫の会社員、和彦さん(40)は「家族は悲観的になっていない。週末はできるだけ一緒に外出し、健常だった時にできなかったことにあえてチャレンジしている」と語る。

 真栄城守信実行委員長は「工夫すれば障がいがあってもマリンスポーツを楽しめることを知ってほしい」と話した。(南部報道部・高崎園子)