新生児集中治療室(NICU)と新生児回復治療室(GCU)を備える沖縄県内8カ所の総合・地域周産期母子医療センターで4月から満床状態が続いている。特にハイリスク出産に対応する総合周産期2カ所(南部医療センター・こども医療センターと中部病院)の満床が深刻で、県は23日、早産予防を呼び掛けた。

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 県内で超早産児や重症の新生児などに専門的医療を提供するNICUは計60床で、GCUは計62床。

 慢性的な満床緩和策として中部病院は9床を増床するが、増床工事に伴い10月末から同病院のNICUとGCUでそれぞれ3床減、来年1月以降はGCUがさらに減る予定で、病床のさらなる逼迫(ひっぱく)が予想されている。工事は来年3月まで。

 沖縄周産期ネットワーク協議会の宮城雅也会長は「NICUの満床状態は慢性的に長年続いており、特に急性期の重症児を受ける最終施設となる総合周産期2カ所の負担が重くなっている」と指摘。日本小児総合医療施設協議会の内部調査によると、県内のNICUの入院日数は最も短く、他県の2分の1~3分の1程度。「新生児医療が進歩する中で療育ケアも重視されており、十分な入院期間が必要だが、県内はベッドが不足し、母子ともに多少無理をさせてでも早期の転床や退院をお願いしている状況にある」と話した。

 県は早産予防のため(1)妊婦健診の定期受診(2)おなかの張りや痛み、出血、破水があればすぐかかりつけ医に相談する(3)妊娠22~27週は特に体調に気を付ける-などを呼び掛ける。

 相談は、県の妊娠SOS・女性の悩み相談でも受け付けている。電話098(989)1181(水・日を除く毎日午前9時~午後5時)。