歴史的ヒーローがタイムスリップして大活躍! なんてよくある話。今、坂本龍馬が生きてたら、この日本をどう変えてくれるだろう。そんな妄想が発端なのだろう。ところが、この作品でタイムスリップするのは、歴史的独裁者・ムッソリーニ。彼の影響下では絶対に生まれなかったであろう自由なローマの町の中、うろたえるムッソリーニを想像するだけでワクワク。

帰ってきたムッソリーニ

 多民族化し、同性愛カップルも堂々と闊歩(かっぽ)するローマに舞い降りたムッソリーニ。さすがの存在感ですぐにメディアに目をつけられ、ドキュメンタリー映画のナビゲーターをさせられたり「ムッソリーニ・ショー」なる番組ができたり。でもさすがムッソリーニ。独裁も、実力がなきゃ出来ないよね。

 皮肉に満ちた、ゾッとするラストも含め、一筋縄では行かないコメディー映画。(桜坂劇場・下地久美子)

桜坂劇場で上映