老朽化のため2016年10月から休館している那覇市民会館(同市寄宮)を巡り、外部の有識者などでつくる市民会館保存可能性等検討委員会(委員長・小倉暢之琉球大名誉教授)は24日、城間幹子市長に施設の特徴でもある「アマハジ」や「ヒンプン」、赤瓦を再現する部分復元を答申した。小倉委員長は耐震性などで課題があるとし「構造そのものを残すことは難しい」と指摘。市民会館を一度解体した上で、利用できる部位や材料を可能な限り活用していくことが望ましいとした。

赤く塗られた所は委員会が部分復元検討を答申した「アマハジ」「ヒンプン」など(提供資料)

老朽化で休館中の那覇市民会館

赤く塗られた所は委員会が部分復元検討を答申した「アマハジ」「ヒンプン」など(提供資料) 老朽化で休館中の那覇市民会館

 答申書では「建物を健全に維持しながら保存や利活用するには多大な費用が必要になる」と説明。第1回委員会では市民会館の耐震補強工事などの概算費用を約31億円と試算した。

 小倉委員長は部分復元により現物そのものを残していくよりもかかる費用は抑えられるとの考えを示した。1972年に同会館で復帰記念式典が開かれたことを挙げ「会館は復帰のシンボル。沖縄のアイデンティティーを形で表した文化財的な建築だ」と評価。「後世にできるだけ正確に残していくというのが委員会の結論だ」と語った。

 庁内の検討委員会では、現市民会館敷地に新真和志支所複合施設を建設する案をまとめており、市は引き続き整備手法などについて検討を進めていくとした。