裏庭にイノシシやハブが姿を見せるやんばるで育った小学生の頃、学校帰りに遠回りして足を伸ばした商店街のにぎやかさが好きだった。かばんにしのばせた小遣いで好きな駄菓子やマンガを買い、店先のゲームに夢中になった

▼親や学校の先生以外の大人と接する機会にもなり、ちょっとした社会勉強の場だった。そんな地元商店街を「ほとんど利用しない」人が6割に上るという買い物動向調査結果が県から発表された

▼利用しない理由の最多は「近くに大型商業施設がある」だったが、増加し多様化するコンビニエンスストアやドラッグストアの影響も少なくないだろう

▼中心商店街にある空き店舗の新たな使い方を提案し、活性化につなげようと、沖縄市で開かれた第3回リノベーションスクールの報告会が面白かった

▼一番街で60年以上営業を続ける「宮城ストア」の一角にあるかつて銀行のATMがあったスペースの再生を考えたグループは、店先から「Uの字型」のカウンターをせり出させ、時間制で貸し出すアイデアを発表。名付けて「次世代型スナック でべそ」

▼常連客らがいつも店内のテーブル席に集うストアの特色を生かし、新たなことに挑戦したい人に貸し出し、交流の場にする考え。「でべそ」スポットが広がれば商店街の魅力になるはず。実現が待ち遠しい。(石川亮太)