鳥取市国府町ゆかりの歌人、大伴家持を顕彰する公募短歌大会「第25回大伴家持大賞」(主催・鳥取市)で、沖縄県大宜味村の森山高史さん(70)が最高賞の大賞(一般の部)に輝いた。森山さんの受賞作は「赤丸に『父』と書かれたカレンダー娘を訪ねた雪の山形」。山形県に住む娘の自宅を訪れた際の出来事を詠んだ。

大伴家持大賞の最高賞を受賞した森山高史さん=25日、沖縄タイムス社

 今大会は「赤」がテーマで一般の部には2053首の応募があり、表彰式は19日に鳥取市内であった。

 受賞報告で沖縄タイムス北部支社を訪れた森山さんは「2年前、初めて一人で娘の家を訪ねた。父親一人で会うのは気まずいかなと思っていたが、家の壁にあるカレンダーを見たとき、この日に父と書いてペンで赤丸が付けられていた」と説明。「赤丸を見て気持ちが楽になった。その気持ちを込めた」と話した。

 審査員からは「表には出てこない気持ちがドラマのようで面白い」などと評価があったという。

 森山さんは「娘からは『おめでとう』とメールがあった。妻も喜んでくれた。数十年ぶりに昨年から短歌を再び始めていたので、こんな大きな賞がもらえてうれしい」と話した。