1944年の10・10空襲や沖縄戦で犠牲になった那覇市出身ら約3万人を悼む那覇市戦没者追悼式、第24回なぐやけの碑慰霊祭(主催・那覇市、那覇市議会)が27日、那覇市若狭の旭ケ丘公園であった=写真。遺族ら約250人が集まり、なぐやけの碑の前で犠牲者を思い、花を手向けた。
式では、市連合遺族会の瑞慶山良祐会長(77)が「戦争遺族を二度と出さず、戦争につながるいかなることも容認しないと団結していく」とあいさつ。また、碑について「平和のモニュメントとしての表記のみで、戦没者慰霊塔として市民に分かりづらい。来年は終戦75年の節目であり那覇市の慰霊塔と表記してほしい」と市と市議会に求めた。
若狭小学校6年の田場もも子さん(12)は、小学生を代表して平和メッセージを朗読。田場さんは今年6月に初めて祖父から戦争体験を聞いたと言い、「『戦争は人間が人間でなくなる』という言葉が、祖父の体験を聞きながら実感できるようになってきた。平和のためにできることをやっていきたい」と話していた。
城間幹子市長や県遺族連合会の宮城篤正会長も出席。つしま丸児童合唱団と那覇少年少女合唱団の合唱の中、献花が行われた。