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沖縄から知的障がいサッカーの頂点目指す 高校生ら初出場までの道のり

2019年11月2日 08:00

 「もうひとつの高校選手権」と呼ばれる日本知的障がい者サッカー連盟主催の全国大会(2月・静岡)出場を目指し、うるま市田場の県立沖縄高等特別支援学校が11月4日、長崎で行われる九州大会に初めて挑む。寄宿舎指導員の安里洋介監督(36)が機会の少ない選手たちの公式戦出場をかなえたいと考え、出場を決めた。サッカーを通し、協調性やコミュニケーション能力も磨いてほしいとの思いも持つ安里監督と、ボールを追い掛ける選手たち。目指すのは全国78校の頂点だ。(新垣亮)

「もうひとつの高校選手権」九州地区大会に向け、練習に励む選手ら=うるま市田場・県立沖縄高等特別支援学校(新垣亮撮影)

沖縄特支サッカー部のメンバーと安里洋介監督(後列左)

「もうひとつの高校選手権」九州地区大会に向け、練習に励む選手ら=うるま市田場・県立沖縄高等特別支援学校(新垣亮撮影) 沖縄特支サッカー部のメンバーと安里洋介監督(後列左)

 全寮制の同校には133人が在籍し、サッカー部員は18人。県内で知的障がい者のサッカーチームは社会人も含めた「ブルーシーサー」や、全国障害者スポーツ大会などに出場する沖縄選抜があるが、特支校高等部で単独チームを結成できているのは沖縄高等特支だけという。

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 同校には沖縄選抜のメンバーが4人いる。だが、安里監督は初心者も含めた他のメンバーにも真剣勝負の公式戦に出場する機会を与えたかった。県内高校と覇を競う全国選手権の県予選にもこれまで3度出場したがレベルの差もあり、昨年は初戦で0-22と大敗。「これでは自尊心を傷つけかねない」(安里監督)と、「もうひとつの高校選手権」を目指すことにした。

 安里監督は「社会に出ても自宅と職場の往復だけにならず、日常が充実するために余暇を楽しんだり、打ち込んだりできる存在の一つにサッカーがなってくれれば」との願いも込める。

 遠征費を捻出するため、保護者会も立ち上がった。資金造成の募金活動や県内の特支校、企業への協力を求めて奔走し、九州大会への出場が決まった。

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 12人で出場する九州大会には4校が参加。初戦に勝てば、2枠の全国切符を手にすることができる。

 主将の平良海人(3年)は「始めた頃はドリブルが好きだったけれど、経験を積んだら回りを生かすプレーが楽しくなった。サッカーがあるから学校の勉強も頑張れる」と話す。九州大会に向けては「初心者もいるので、まずは楽しむようにしたい。ミスを減らして良いプレーをする」と意気込んだ。

 与那原貴都(同)も「パスをうまく回してシュートも決めたい。いろいろな動きをして、九州で優勝したい」との目標を掲げる。安里監督は「多くの支援を頂き、九州に行くことができて感謝している。全国で戦える力もあるので、必ず優勝して恩返ししたい」と力を込めた。

九州大会メンバー

背番号 ポジション 名前     学年

1   GK    比嘉拓斗  1

2   DF    糸数祐貴耶 3

3   DF    折田幸駿  2

4   DF    宮城空志  2

5   DF    比嘉樹志  3

6   MF    大嶺佑馬  2

7   MF    又吉愛志  1

8   MF    与那原貴都 3

9   MF    野原龍元  2

10  MF    平良海人  3

11  FW    金城洋斗  3

12  FW    眞榮城舜  1

 

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