2015年7月うるま市石川で飲酒運転の車にひき逃げされ、夫を失った伊佐アリサさんが30日、浦添市内で講話した。伊佐さんは「残された子ども3人とどう生きていけばいいのか。人生が壊れた。私のような被害者をこれ以上つくってほしくない」と訴えた。県などが主催する飲酒運転根絶県民大会で登壇した。

飲酒運転しないよう訴える伊佐アリサさん=30日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール

 伊佐さんは2018年度から飲酒運転根絶アドバイザーに任命され、講話など飲酒運転防止活動に取り組んでいる。亡き夫も自身もひとり親家庭で育った経験から「子どもたちに寂しい思いをさせない」と固く誓い、子育てにまい進してきた中で悲劇は起きた。事件当時を「季節は夏で寒くないのに体の震えが止まらなかった」「集中治療室で横たわる夫の体はまだ温かく、起きてくれるのではと揺らし続けた」と振り返った。酒をあおり夫の後追いも考えたが、長男から「ママがいなくなったら僕たちはどうするの」と言われ思いとどまった。

 自身も若い頃に飲酒運転をしたとも明かし、「大丈夫という自分勝手な考えが自分と被害者家族の人生を狂わす。飲酒運転をする人がいたら止められる人になってほしい」と訴えた。