沖縄タイムス+プラス プレミアム

元首相夫人から電話「残念です」 サミットで沖縄発信の首里城を惜しむ

2019年11月1日 15:00

 今朝起きて携帯電話を見たら、小渕恵三元首相の奥さまから「残念です」と涙声でメッセージが残っていた。テレビをつけ、首里城の火災を知った。言いようのない、耐えられない思いだ。

稲嶺恵一元知事

 2001年7月、現在の天皇陛下のご臨席のもと、松浦晃一郎ユネスコ事務局長から首里城を含む「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」の認定証を受け取った。1999年に小渕政権が推薦したことで大きく動き、実現に至った。奥さまの涙声に思いがあふれていた。

 首里城の復元に経済界の下っ端として関わった。かつて琉球王国があった歴史を刻む存在意義があり、沖縄のシンボルであり、県民の誇りだった。強い決意と勢いがあった。

 2000年の沖縄サミットでは、北殿が各国首脳の夕食会の会場になった。首里城はもちろん、もう一つ世界に広まったものがある。沖縄のもてなしの心、チムグクルだ。夕食会の前に旗頭や琉球舞踊を披露した人たちが、夕食が終わるまで待ち、首脳を見送ったという。その対応がとても感動を呼んだ。

 沖縄のシンボルをこのままなくすわけにはいかない。あらゆる面から原因を究明し、再発を防止する必要ある。復元の際に細かなデータなどの資料を集めている。当時より有利だろう。ただ、県主体で復元することになれば、予算など困難も出るかもしれない。

 それでも復元してほしい。10月で86歳になった。1日も早く復元し、もう一度首里城の姿を見たい。

前の記事へ 次の記事へ
沖縄関連、今話題です(外部サイト)
JavaScriptをOnにしてください
きょうのお天気