米海兵隊岩国基地所属機が嘉手納沖上空で接触事故を起こしながら公表していなかったことに、県議会米軍基地関係特別委員会の仲宗根悟委員長は「県民を愚弄(ぐろう)している」と怒りをあらわにした。
県議会は米軍機の事故が発生するたびに再発防止や早急な事故報告を求めてきた。
だが、事故は繰り返され、10月の部品落下事故の際も自治体への報告は数日後だった。
仲宗根氏は「米軍は占領意識丸出しだ」と非難。問題が起きても結果的に日本政府が米側を是正できていないとし、「こうした日本政府の米側をかばう姿勢が米軍の規律の緩みを生んだとも言える。構造的な問題だ」と述べ、日米両政府の姿勢を批判した。