【糸満】市摩文仁の平和記念公園の一角にある韓国人慰霊塔で10月26日、「2019年韓国人戦没者慰霊大祭」が執り行われた。駐福岡大韓民国領事館の孫鍾植(ソンジョンシク)総領事をはじめ在日本大韓民国民団関係者、沖縄県にいる韓国人留学生や県日韓親善協会の会員など約100人が参列した。

「サルプリの舞」を奉納する李柔那さん=10月26日、糸満市摩文仁

 沖縄戦では1万人余の韓国人が犠牲になったといわれているが、実態はつかめていない。平和の礎に刻銘されているのはわずか464人で、今年は2人が追加刻銘された。

 あいさつに立った人々は異口同音に沖縄戦で犠牲になった韓国人の冥福を祈り、現在の緊迫する日韓関係の早期改善を望んだ。四国大学講師の李柔那(イユナ)さんが死者の怨念による厄や悪霊を払う「サルプリの舞」を奉納した後に参列者全員が献花、焼香を行った。

 参列した林蓮華(イムヨンファ)さんは「2年間、沖縄で旅行会社に勤めてきたが、1週間後にソウルに帰る。これまで仕事で戦跡地を案内することはあったが、韓国人慰霊の塔には来たことがなかった。ずっと気になっていて、花をささげたいと思い続けてきた」と感慨深げ。「今日の日に訪ねることができて大変良かった。沖縄と言えば平和のイメージが強い。日韓関係が良くなることを望んでいる。韓国に帰っても日本語を生かした仕事に就きたい」と語った。

(崎山正美通信員)