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首里城の赤瓦 職人亡くなり「現在は再現不可能」 職人組合、沖縄県に再利用を要請

2019年11月6日 09:30

 沖縄県琉球赤瓦漆喰(しっくい)施工協同組合の田端忠代表理事らは5日、火災で焼失した首里城の正殿などに使用されていた赤瓦の再利用や保存などを求める要請文を県に提出した。首里城では2014年に死去した瓦職人の奥原崇典さんの焼いた赤瓦が使用されたが、現在は再現不可能という。田端代表理事は「奥原さんの赤瓦は貴重」と保存と再利用の意義を強調した。

首里城の赤瓦の保存と再利用を呼び掛ける県琉球赤瓦漆喰施工協同組合の田端忠代表理事(中央)ら=5日、県庁

 同組合によると、奥原さんの赤瓦は独特の土の配合と、通常よりも高い温度で焼くことで強度を上げ、表面に艶があるのが特徴。正殿を含めて焼失した建物で数十万枚が使用された。

 田端代表理事は要請後の記者会見で「沖縄ではもともと赤瓦を再利用する伝統がある。再建に活用することで深刻な後継者不足に悩む赤瓦職人の人材育成にもつながる」とし「瓦の再利用と保存は火災の反省と未来への教訓のメッセージになる」と訴えた。

 会見には現代の名工の山城富凾さん、大城幸祐さんも同席し「首里城が火災でなくなってしまい、大変残念でショックだ。後輩が(再建に向け)取り組んでほしい、できる限り応援する」と話した。

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